デザイン思考の核心

高校生向けのやさしい解説

普通の問題解決は「問題が決まっていて、解き方を探す」。でもデザインでは「問題の枠組み自体を作り直す」ことが核心です。ドーストはこの「枠組みのかけ直し(framing)」こそがデザイン思考の本質であり、5段階プロセスではないと論じました。

概要

Kees Dorst (2011) は design thinking の核心を framing / frame creation に求めた。Design framing は Peirce のアブダクション(驚きから説明仮説を形成する推論)の設計的拡張として位置づけられるが、完全同一ではない。

Design framing は:

  • 説明仮説だけでなく生成的仮説(まだ存在しないが望ましいもの)を含む
  • 価値判断・境界設定・評価軸の設計を含む
  • **外化(プロトタイプ)**を通じて前進する
  • 言語命題の推論に還元しにくい

書誌情報

PD との接続

ドーストの frame creation は欠損駆動思考の「棄却される誤差を問いとして拾い、新しい枠組みで意味づける」プロセスと構造的に対応する。アブダクションの「設計固有性」(科学のアブダクションとの差異)は PD の保持論点のひとつ。