経済:まとめ:2025/4~トランプ関税関連
この記事は「客観的なレポート」ではなく、「今どのように世界が見えているか」のラフなメモです。
ここまでのところの私の受け止め
トランプ関税の目的:ドル需要・決済革新など多様な問題解決
- 安全保障:自国生産
- サプライチェーンのレジリエンス
- 敵対国への依存排除
- 心理:格差による社会的信頼の低下
- 強い国家・産業・文化を再興
- 自己資本:「関税」で国のオーナーからの直接投資的な発想
- 政府が国民から直接的に資金調達
- 中央銀行を介さないため?
- 政府が国民から直接的に資金調達
- 財政:財政赤字の縮小
- ”関税率”はイーブンまでの目安
- メリットあるディールなら関税ゼロでもOK
- 米国債の買い手減少
- ペトロダラーの変化
- オイルと交換されたドルは、米国債以外にも多様化
- ペトロダラーの変化
- ブロックチェーン技術の台頭で決済システムが変わる
- 中央銀行の影響力低下
- ”関税率”はイーブンまでの目安
- 外交:エフェクチュエーション的なアジャイル
- 不確実性の中で意思決定し、行動を形作る
- エフェクチュエーション
- 周囲を巻き込んでいく
- 予期せぬ出来事を生かす
- テスト駆動開発的
- 「30年債5%」がエラー
- それ以外はチャレンジングに試す
- 「30年債5%」がエラー
新秩序:ペトロダラーと新自由主義の変化の方向
- 軍事:武力に投資してもリターンが少ない
- イラクの失敗以後、軍事力による略奪は支持が得られない。
- 儲からないのでアメリカは世界から撤退したい
- EUや日本は軍事予算増加
- 儲からないのでアメリカは世界から撤退したい
- 攻撃する力よりも、「同盟国を集める力」と「平和を勝ち取る力」が重要
- 日本が補完できる可能性
- イラクの失敗以後、軍事力による略奪は支持が得られない。
- 経済:AI資源とデジタル空間の覇権
- AI・EV:不足する電力・半導体資源
- 半導体、レアアースの奪い合い
- 金融:ブロックチェーン技術の台頭
- 決済:デジタル通貨
- 資産:デジタルゴールド
- ペトロダラーの終焉?:リスク分散の多様化
- ゴールド、実物資産への退避
- AI・EV:不足する電力・半導体資源
- 文化・思想:新しい模範への期待
- グローバリズムの失敗
- 過剰な新自由主義の反省
- 自由市場、移民政策・DEIなどの揺り戻し
- 過剰な新自由主義の反省
- 日本への期待:経済・文化
- 異文化の咀嚼力:ガラパゴス化、ローカライズという魔改造
- ストック重視:高い貯蓄率と海外純資産
- 低ボラティリティで着実に貯蓄
- 金利上昇トレンド期:通貨・資産価値もつられる
- 平和な社会:社会的信頼が高い
- グローバリズムの失敗
4/2以降の興味の流れ
きっかけ:興味を持ったのは、悲鳴を感じたから。
関税90日延期ニュースの数時間前、2025/4/9の21時ちょうどのこと。
チキンレースに耐えられない苦しみをとらえた。
祈りの逆のような感情処理だった。
数日してトリプル安、株式60/債券40の伝統的なポートフォリオ戦略が通じない状態。
歴史的に、インフレの時は逆相関しないらしい。
代替資産への投資が推奨されている。ゴールド、農地、森など。
- 日本をショートし、今、巻き戻す。として、 » 【日記:人生の60/40ポートフォリオ】
読書:新自由主義が終わった、と聞き
国際政治は疎いので何冊か読書し、情報収集した。
- 【読書log:齋藤 ジン「世界秩序が変わるとき」読書中のメモ】
- 【読書log:『アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略』読書中のメモ】
- 【読書log:ジョセフ・ナイ『ソフトパワー』:日米の内部環境:パワーの現状】
- 【視聴log:レイ・ダリオ 「変わりゆく世界秩序」 YouTube】
脱線:新たな秩序の軸はどんな価値感だろうか?
時代、信頼、といったキーワードが湧いた。
この頃から複素平面や量子重ね合わせのようなイメージを持ちつつ。
そもそも、増やしたいものや減って欲しくないものって?なんだろう。これまでの努力の結果を減らしたくないとしたら。
エルフのような悠久のプレースタイルもあるだろう。
- 日本長期債で守りたい元本はなんだろう?と考えた » 【日記:軸という「間」の結晶:日本債40年債のスプレッド差の日、無リスク資産の分母】
日本の状況:国富と投資モデル
ペトロダラー終焉に向けた動きなら、円が戻ってくる。なるべく他国目線で日本の状況を考えた。
失われた30年と言われるけども経済大国として平和に暮らしている。なぜか?見落としているものがないかチェックを。
外交戦略で隠されたものがあるのかもしれない。
少なくともGDP(フロー)が「戦闘力」みたいな雰囲気は流石に嘘だろう、と。損益計算書だけで企業価値評価するわけがない。
露出してないのは、バフェットみたいなスタイル(ストック、長寿の生産性、低ボラ投資)だろうか。
理由は、戦略的に静かな覇権を狙ってるから。サービスやレイヤーマスターとかで。
- 覇権のためにディールされる日本の魅力について » 【(更新中:2025/5/20)日記:仮説:次の覇権国が日本だとしたら〜「魅力」を「ディール」する〜】
- バフェット的なグローバル分散投資の日本 » 【日記:国家の連結会計と国富、陰徳的「静かな覇権」】
日本は、経済規模に興味がないだけかもしれない。資源が手に入るならお金は必要ないし。
海外にない独自性はたくさんある。ローカライズという魔改造、ガラパゴス化は相変わらずの様子。
MBAを買って終わりでなく、買って始まる、にしたかった私も同類なのかもしれないけども。
- 外国人が評価する日本の魅力を集めてみた » 【読書log: ジョセフ・ナイ『ソフトパワー』:日米の内部環境:パワーの現状】
国富(ストック)とGDP(フロー)の特徴に、「国家の心理的安全性」と呼べそうなものを感じる。
成人の発達心理のレベルとも似てる。
この間の出来事
- 4/3朝 関税率発表
- ディールのお誘いを感じた
- 4/9深夜 関税90日延期
- 昼の日本時間に債券売りの目立つ動きに違和感
- 発表の数時間前、悲鳴と諦めを感じた
- 4/22 BTCが上にブレイク
- ブロックチェーンへの避難を感じた
- 5/11 日本債40年債のスプレッド差が拡大
- 5/13 サウジが90兆円の対米投資を発表
- 中東が米国債を買わない方針の発表?
- 5/14 中東から1兆ドル規模の”米国債以外”に投資するニュース