この記事は「客観的なレポート」ではなく、「今どのように世界が見えているか」のラフなメモです。

ここまでのところの私の受け止め

トランプ関税の目的:ドル需要・決済革新など多様な問題解決

  • 安全保障:自国生産
    • サプライチェーンのレジリエンス
    • 敵対国への依存排除
  • 心理:格差による社会的信頼の低下
    • 強い国家・産業・文化を再興
  • 自己資本:「関税」で国のオーナーからの直接投資的な発想
    • 政府が国民から直接的に資金調達
      • 中央銀行を介さないため?
  • 財政:財政赤字の縮小
    • ”関税率”はイーブンまでの目安
      • メリットあるディールなら関税ゼロでもOK
    • 米国債の買い手減少
      • ペトロダラーの変化
        • オイルと交換されたドルは、米国債以外にも多様化
    • ブロックチェーン技術の台頭で決済システムが変わる
      • 中央銀行の影響力低下
  • 外交:エフェクチュエーション的なアジャイル
    • 不確実性の中で意思決定し、行動を形作る
    • エフェクチュエーション
      • 周囲を巻き込んでいく
      • 予期せぬ出来事を生かす
    • テスト駆動開発的
      • 「30年債5%」がエラー
        • それ以外はチャレンジングに試す

新秩序:ペトロダラーと新自由主義の変化の方向

  • 軍事:武力に投資してもリターンが少ない
    • イラクの失敗以後、軍事力による略奪は支持が得られない。
      • 儲からないのでアメリカは世界から撤退したい
        • EUや日本は軍事予算増加
    • 攻撃する力よりも、「同盟国を集める力」と「平和を勝ち取る力」が重要
      • 日本が補完できる可能性
  • 経済:AI資源とデジタル空間の覇権
    • AI・EV:不足する電力・半導体資源
      • 半導体、レアアースの奪い合い
    • 金融:ブロックチェーン技術の台頭
      • 決済:デジタル通貨
      • 資産:デジタルゴールド
    • ペトロダラーの終焉?:リスク分散の多様化
      • ゴールド、実物資産への退避
  • 文化・思想:新しい模範への期待
    • グローバリズムの失敗
      • 過剰な新自由主義の反省
        • 自由市場、移民政策・DEIなどの揺り戻し
    • 日本への期待:経済・文化
      • 異文化の咀嚼力:ガラパゴス化、ローカライズという魔改造
      • ストック重視:高い貯蓄率と海外純資産
        • 低ボラティリティで着実に貯蓄
      • 金利上昇トレンド期:通貨・資産価値もつられる
      • 平和な社会:社会的信頼が高い

4/2以降の興味の流れ

きっかけ:興味を持ったのは、悲鳴を感じたから。

関税90日延期ニュースの数時間前、2025/4/9の21時ちょうどのこと。
チキンレースに耐えられない苦しみをとらえた。
祈りの逆のような感情処理だった。

数日してトリプル安、株式60/債券40の伝統的なポートフォリオ戦略が通じない状態。
歴史的に、インフレの時は逆相関しないらしい。
代替資産への投資が推奨されている。ゴールド、農地、森など。

読書:新自由主義が終わった、と聞き

国際政治は疎いので何冊か読書し、情報収集した。

脱線:新たな秩序の軸はどんな価値感だろうか?

時代、信頼、といったキーワードが湧いた。
この頃から複素平面や量子重ね合わせのようなイメージを持ちつつ。
そもそも、増やしたいものや減って欲しくないものって?なんだろう。これまでの努力の結果を減らしたくないとしたら。
エルフのような悠久のプレースタイルもあるだろう。

日本の状況:国富と投資モデル

ペトロダラー終焉に向けた動きなら、円が戻ってくる。なるべく他国目線で日本の状況を考えた。
失われた30年と言われるけども経済大国として平和に暮らしている。なぜか?見落としているものがないかチェックを。

外交戦略で隠されたものがあるのかもしれない。
少なくともGDP(フロー)が「戦闘力」みたいな雰囲気は流石に嘘だろう、と。損益計算書だけで企業価値評価するわけがない。
露出してないのは、バフェットみたいなスタイル(ストック、長寿の生産性、低ボラ投資)だろうか。
理由は、戦略的に静かな覇権を狙ってるから。サービスやレイヤーマスターとかで。

日本は、経済規模に興味がないだけかもしれない。資源が手に入るならお金は必要ないし。
海外にない独自性はたくさんある。ローカライズという魔改造、ガラパゴス化は相変わらずの様子。
MBAを買って終わりでなく、買って始まる、にしたかった私も同類なのかもしれないけども。

国富(ストック)とGDP(フロー)の特徴に、「国家の心理的安全性」と呼べそうなものを感じる。
成人の発達心理のレベルとも似てる。

なので、国家の発達を天下餅のプロセスとして考えてみた。
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この間の出来事

  • 4/3朝 関税率発表
    • ディールのお誘いを感じた
  • 4/9深夜 関税90日延期
    • 昼の日本時間に債券売りの目立つ動きに違和感
    • 発表の数時間前、悲鳴と諦めを感じた
  • 4/22 BTCが上にブレイク
    • ブロックチェーンへの避難を感じた
  • 5/11 日本債40年債のスプレッド差が拡大
  • 5/13 サウジが90兆円の対米投資を発表
    • 中東が米国債を買わない方針の発表?
  • 5/14 中東から1兆ドル規模の”米国債以外”に投資するニュース

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