対話: 野性の思考について
対話した記事
参考:【三題噺の構造化ノート - 「野生の思考」「文明の翻訳」「天皇制」】
野性の思考とは?:私の理解
「野性の思考」という本の概要を初めて聞いた。
プラグマティズム、アブダクション、デザイン思考、エフェクチュエーションのキルトパッチの法則と似ていると思った。
参考:【野性の思考と実践的知】
どんな時に使ってるか
私は丸と線と概念を記述する図解思考をよく用います。
野性の思考、構造主義と似ています。
参考:【図解思考と構造主義】
分けたくても分かち難い物事について ☯️陰陽のような
暗黙知、しきたり、空気を読む などの日本的な知の概念と科学主義的思考の対比は、私にとって、マンデルブロ集合の数式と下記の動画のような映像との対比のようです。
参考:【The Hardest Trip - Mandelbrot Fractal Zoom - YouTube】
どちらにしても 群盲象を評す のようなもので、一面を正確に表してるのでしょうが、全てを表すわけではありません。
参考:【科学と日本的知の対比】
文明の翻訳に役立つ違和感:「文句」という意見、その合理性
文明の翻訳・異文化の消化と呼べそうな社会の変容の際、日本では独特なローカライズがされると感じています。 その理由の一つの仮説として「文句」の価値を評価したい。
日本人の特徴として、または低い知性の人々の特徴として、『意見ではなく「文句」を言う』という評価があります。
社会のルールや構造に対する合意形成の際に、100%言語化する完璧な計画は理想ですが、実際は、分かち難い陰の部分も含めて表現し得ないものを含んだ、陰陽100%を他者と合意するのはとても難しいと思います。言語以外のコミュニケーションも必要でしょう。また、言語化できても概念の体感がなければ共有できません。
その中で「文句」と言うコミュニケーションの価値は、時間と認知の限界がある中で合意形成に有用に思います。それは母子が行なう、慣れた、基礎的な合意手法に思います。そうやって文明は翻訳されてきたのかもしれません。
参考:【文句の社会的価値】
仮説:天皇とは中心の「無」の投影では?
(Happy Go! Lucky girls! プリキュア! Yeah)
世界はまるでメリーゴーランド!
愛で回るよ スリートゥーワン!
キラめいてエブリデイっ ドキドキ! プリキュア
これは女児向けのアニメの歌詞です。諸行無常の有機的で複雑な現象を端的にとらえています。そして、愛が中心にあるかのような、エンジンのように表現しています。
この歌詞は、マンデルブロ集合の数式と下記の動画のような映像との対比を思い出させます。複雑な現象の中心は「無」や「簡易な数式」のような、シンプルに記述されます。
参考:【The Hardest Trip - Mandelbrot Fractal Zoom - YouTube】
それは人の心理とも似ています。起きている時の私と、夜寝るときに見る夢を生み出す別人のような私が、複雑に内面世界を作り出しますが、それは「魂」や「愛」と表現できそうなほどシンプルかもしれません。
日本の天皇制の象徴とは、「無」の投影のように感じられます。
心理学を学ぶと、人とは、内面世界を外的世界にプロジェクションする生き物に思えます。
「無い」という意味ではなく、数直線上のゼロの位置のような「中心にある無」、もしくは直交する「虚」を投影しているように思います。
参考:【愛と無の投影】
まるで量子もつれのように、一方の魂が決まると、象徴的に外的に現れる。
投影性同一視のように、「祈りの逆」のような、ドラゴンボールの元気玉のように吸い取って、腸の奥の記憶装置に変容させつつ貯蔵していく。親のように。
※そのような投影対象(神や君などの外的存在)と社(ヤシロ)で会て行う非言語的なマージが、覇権(望むものを手に入れる能力。ハードパワーとソフトパワー)の鍵だから、脱亜入欧の翻訳時、そんな場に「会社」と言の葉を当てた。
と言われたら信じられる。
参考:【仮説:次の覇権国が日本だとしたら〜「魅力」を「ディール」する〜 - Emotion Processing in Project Design】
今後の問い
- AI社会における「象徴」は何になるのか?
- 何かを投影する、という観点はヒントにならないか?
- 民主主義制度において「魂」を埋める存在が不在のとき、どんな「象徴装置」が必要か?
- 「定義しづらさ」「無意味さ」「状態だけがある(存在だけしてる。やらない。DoではなくBe)」がヒントかもしれない。
- レヴィ=ストロース的な“空白と意味生成”の構造は、制度疲労した21世紀にも応用可能か?
- 異国の文化や創作物への投影(憧憬や嫌悪)で不足している言語化し得ないニーズがヒントになるのではないか?
- 物質的なことよりも精神的な面が取り上げられることが増えていると感じる。
- 価値、共感、幸福、安心、信頼、快適さ(清潔、静寂)
- 物質的なことよりも精神的な面が取り上げられることが増えていると感じる。
- 参考:【レヴィ=ストロースと現代社会】
- 異国の文化や創作物への投影(憧憬や嫌悪)で不足している言語化し得ないニーズがヒントになるのではないか?