読書log:齋藤 ジン「世界秩序が変わるとき」読書中のメモ
読書メモ: 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書) 齋藤 ジン
著者の日本に追い風の理由
- 労働力がレアで賃金が上がっている
- 国内投資が伸びている
- 政財官の癒着が得意。次の時代は「市場が知っている」から「政治家が知っている」へ。
- コンセンサスをとる時間があるスローな展開
- 社会的な分断や混乱が無い
- サービス業の生産性が低い。つまり、伸び代がある。
- 輸入品の価格が下がる
- 主婦が労働せずに済む可能性がある
- 投資対象として魅力的
- 賃金が上がるから経済成長する。インフレになる。金利も不動産も上がる
- 中国を封じ込めるアジア太平洋の中心となる
- 先端技術や資源が手に入りやすい
トランプ政策の私の反応
- 大きな政府はなぜ必要になるのか?
- 信認と恐怖と諦念がヒントかも?
- 成人発達理論で説明できるかもしれない。
- 分裂と統合のサイクルによる進化は普遍的に観察されている。※ウィルバーなど
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参考:【My Developmental History: In Light of Ego Development Theory】 https://pjdhiro.blogspot.com/2023/11/ken-wilbers-integral-psychology.html
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- 完全市場や、精神発達のレベルが理想的すぎてついていけない。
- 人間の、脆さ、不完全さが理想達成の邪魔になっている。
- 信認と恐怖と諦念がヒントかも?
- トランプ現象と日本の田舎との類似性は?
- 都市部の人からの「今どきのフツー」の押し付け
- そこからの解放の希求
- 都市部の人からの「今どきのフツー」の押し付け
- 著者と私の類似点は?
- 歴史の認識、価値観や判断は私と近い。
- 分裂(精神的危機)を経験した人しか経験できない統合がある。
- 世界と魂のカタチがあまりにも違う時の葛藤と、その後の消化と昇華を経ることで、自己の内面と同じことが外的世界(他者・社会)でもフラクタルに起きてるように感じる、かなと。自己同一性危機の効能。
印象に残った箇所
- 「耐久性のあるシステムとは、柔軟なシステムです。」
- 私が震災復興を通じて思ったことと似ています。防災がどうあるべきか、経営とはどうあるべきか、人生とはどうあるべきか。GRIT、レジリエンス。
- 「格差や分断が異常なレベルに広がる」
- その問題の解決を実行しようとすると、中間管理職のように、バトンをつなぐように、無駄で無意味に思えることを行っているように見える。お金にならない、気分も悪い、役立つ感覚がない。そういう役割の人格や世代があると感じる。
- 田んぼを維持するということがそういうことに位置付けられているように感じていました。
- その問題の解決を実行しようとすると、中間管理職のように、バトンをつなぐように、無駄で無意味に思えることを行っているように見える。お金にならない、気分も悪い、役立つ感覚がない。そういう役割の人格や世代があると感じる。
- 「資本主義の本質的な欠点は恵みの不平等な分配である。社会主義の本質的な美徳は悲惨の平等な分配である」
- 強さと優しさ、救いと許し、父性と母性
- チャーチル語録「政治とは明日、来週、来月、来年に何が起きるかを見通す能力である。そして後日、なぜそうならなかったのかを説明する能力だ」
- 私が見た「会議に出席することが多い人達」はいつも「委員会」をしている。心の中でも。
- 不安:将来については常に不安感情が湧出
- 見通す力というより、ただただ不安で、たくさん悪いことを考えてしまう。不安とともに迷い、葛藤、依存先を探す。
- 「解決策がないこと」の全てを挙げるまでプチパニック、行動停止。
- 他責:後日、起きた結果に対し、「自分の行動」を含めないことに終始します。問題解決行動は、大抵の場合、前例通りにするか、何もしてない。臆病さと取り繕いと他責。保身や責任逃れな態度。
- 「金融業界風に言うと、私が日本をショート(売り)したのは1993」
- 私が故郷を半分ショートしたのは1993。ロングに転換したのは底値っぽい2011.3.11
- 「ヘッジファンド業界ではよく、『頭のいい奴なんて腐るほどいるから、運のある奴をくれ』」
- 私のイメージする日本のサラリーマン社会は、「頭のいい奴なんて排除すればいいから、良い気分をくれ。」です。
- 私が見た「頭の良い奴」を忌避する方は、論理や数値で現実を直視することになるから。
- みじめ不安が刺激される。マウント取れなくて悲しい。
- 現実逃避と他責が好き。自信が無能と感じることはバレてても取り繕いと否認でやり過ごす。
- アウトプットするエンジンが動く際は、排気ガスのように愚痴を吐く。
- 頼れる拠り所に依存し、泥舟であってもそれを握り続けるグリップ力。
- 私が見た「頭の良い奴」を忌避する方は、論理や数値で現実を直視することになるから。
- 私のイメージする日本のサラリーマン社会は、「頭のいい奴なんて排除すればいいから、良い気分をくれ。」です。
- 「中国は内需を大幅に上回る生産を行い、デフレ圧力を輸出することで海外の競争相手を駆逐しているとして非難されています。」
- アメリカからインフレが輸出されてると感じることがある。
- どっちもどっち、というよりも、世界は繋がっている。
- 国内では、都市と地方で起きてるだろう。
- アメリカからインフレが輸出されてると感じることがある。